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大樹の思




陽が沈み草木が眠りにつき





梟が声を行き渡らせる頃




ある美しい木立の奥深くに小さな池ができるという..






情念の墓場..





と誰かしらに伝わる池






美しい樹々に囲まれているが池の水は澱み風はない



サラサラ...サラサラ...






「ふぅ..」






人間の声がした



サワザワ...ザワザワ...






水面に映る月が揺らぐ






ザワザワ...ザワザワ...






「どうした?..」






木立の中の大樹が問うた






「ここでいいのか?」






「どうした?..」






「人の世の不条理を捨てにきた」





ザワザワ...ホーゥホーウ...






「そうか...余計なものを無くしてキレイになりたいか?」






「なりたいね」






「無駄なものを排除するのか?」






「そうだ」






「そうか...それを捨てたらもう芽は出なくなるぞ?再生もしない。それでいいのか?」






「不条理なぞ再生しなくてもいい」






「そうか...人間よ..ここでは無駄なものは何もない。変化し再生するのだ...長き時に渡りゆるやかにゆるやかにあるものがあるものへ淘汰されゆく...変化されゆく...お前のようにいらないものを排除し続ければ淘汰も変化もない..綺麗なものだけを残しても新たに生まれるものは何もない...見ているか?..大きなものの中の小さなものたちを..見よ..当たり前のことなど何も無いのだ...

後ろを見よ...
お前には見えるか?限りない道が..
お前のように訪れた仲仕のような人間たちが踏んでいった道が...
見つめよ..限りないものたちを..
お前の中に種を生めよ..

あたりにあるものを摘むがいい..いくらでも..
お前の魂が必要とするものを...

行きなさい..」





ホーゥホーウ...






ザワザワ... ザワザワ...








大樹は黙した






サラサラ..






その地を静かに清めるかのように一帯がささめいた






人影は消えた






どこをどう歩いたのか






ここでは問う者はいない





あるいは小袋に何かを摘んでいるか






あるいは月に涙しているか






確かなことは






情念の墓場と呼ばれる池が次にも見えるとは限らない..














テーマ : 気付き・・・そして学び
ジャンル : 心と身体

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